数年前、僕が大学生だった頃のお話。バイト帰りの日曜、駅のトイレで自分の内モモに内出血のような赤い斑点が出来ているのに気づいた。その時は特に気にもせず帰宅した。あくる日、ちょっと熱っぽいかなぁと思いながらも学校にやってきた。はじめはなんとかなっていたものの、時間を追うごとに風邪の様な症状と筋肉の痛みが強くなっていった。その日は最後まで授業を受けたものの、しんどくてすぐに帰宅。帰宅して服を脱いだ時、愕然とした。下半身が赤い斑点で覆われつくされ、酷い所になるとボコボコに膨れ上がっていたのだ。何よりショックだったのがタマ袋にまで腫れが広がり、倍くらいの大きさになっていたのだ。とても冷静ではいられなかったものの、その夜は安静にして寝た。次の日の朝になると腫れと赤み、筋肉の痛みはだいぶ収まり、症状もマシになっていた。単位を落とすわけにはいかないので、その日も登校。すると、やはり時間を追うごとに症状が強くなっていく。後に経験で分かったことなのだけれども、体を動かすと症状が酷くなり、安静にするとウソのように症状が引くのだ。上半身にまで腫れと赤い斑点がまわって来た時はもうダメだなぁなんて思ったよ。しかも上半身に腫れが回るくらいになると、痛みと熱でまともに立ってもいられなくなる。医者にかかっても「よく分からないので痛み止め出しておきますね」で済まされる。医者に原因不明と言われる絶望感はなかなかキッツイ。学校を休みつつ、落とせない単位の日だけ、筋肉に負担をかけないように杖をつきながら学校に通っていた。大学三回生、就職と卒業が見え始めている時期に「もう、一生こんな生活なのかなぁ・・・」なんて思うととても悲しい気分になったもんだ。ところが、症状が出始めてから約一ヵ月後、パタリと症状が止んだ。ぶり返すのかとも思っているのだけれども、ここ数年一度も発症していない。一体なんだったんだろうね?