もはや夏の定番と言って過言ではない熱中症対策の塩飴。数年前の出始めの頃に職場の先輩に勧めていただいたのだが、あまりのマズさに先輩が立ち去ったあとにそっと吐き出してしまった。口に合わない食べ物でも必ず最後までいただくのが僕なのだが、これは不許。その飴を口に含んだ瞬間・・・人間の汗を片手鍋いっぱいに集め、とろ火でコトコト煮詰めて凝縮したモノがコレ、だから人体の塩分補給に最適なのだ・・・・そんな直感が脳を支配する味だったのだ。もちろん、そんな物で出来ているわけはないと僕の理性は説得するのだが、体の方が「この粒はジワジワと溶け出す数多の人間の汗の結晶である」と判定を出しちゃったんだよ。それからしばらく、塩飴は見たくもなかった。

最近職場で頂いた塩飴が、存外美味しくて驚きました。