最近発売となりましたフジミの富嶽。1/144であるにもかかわらず、1/72のB-17位の大きさになります。はじめに出た半完成品は店頭に並んでる姿を一度も見かけることなく無くなってしまった。みんな好きねぇ。このキットはそれをプラモデルとして発売したもの・・・でいいのかな?

蓋を開けてまず目に付くのがゲートやランナーの太さ。ゲートは厚さ2ミリ、幅6ミリと下手なプラ材をカットするより難儀します。いまどき流行りの薄刃のニッパーには荷が重すぎるので、カッターのこで切り出すのがベターじゃないかな。実ははじめに金属線用ニッパーでカットしたんだけど、思いのほか上手く切り出せなかったのだ。ニッパーの刃の厚さとゲートの厚さの相性が悪かったのだろうと思う。ランナーは太さおよそ8ミリ。見てるだけで愉快な気分になるので、一本くらいは捨てずに手元に置いておきます。


まず主翼から。はめ込みピンらしき突起がたくさんありますが、はめ込みが非常に固い&合いがわるくなる上に接着して組み立てるので不必要となるので全て切り飛ばしました。パーツの合いはそのままだと良くないので、接着面の抜き勾配を無くすように削りました。特に赤丸で囲んだあたりを念入りに調整してやるときれいに合いますよ。


胴体です。主翼と同じ理由でピンは全て切り飛ばしています。この胴体、湯を流すためと思われる太いピンが内側からたくましく生えております。こういう所でやはりこのキットはプラモデルではなく半完成品の未組み立て品なのだのだと再認識させられます。赤線で囲ったところにリブが存在するのですが、このリブは反対側部品と組み合わせたときの段差を生じさせる原因となるのでカットしました。

近年のプラモデルが水洗トイレと駐車場が完備されたキャンプ場だとすれば、このキットは軽装では間違いなく遭難する山登りくらいの難易度はあるかも。富嶽だけに。

箱絵はめっぽうカッコ良い