「あ、ジムキャノンさんチィーッス!俺も同じキャノン持ちなんすよね! まぁバックパックのオプションのひとつっすけど〜」
若年マルチロール機の無邪気な発言に老練ジムキャノン氏はため息を漏らす。中でも「バックパック」と「オプションのひとつ」の言葉に隔世を感ぜざるを得ない。右肩に大手術を施してまでキャノンを担ぐ道を選んだ彼は今時の若者がキャノンをファッションの様に軽んじる風潮に警鐘を鳴らす。にわかに着込んだ大火力と重装甲はいたずらに油断と増長を招く事を誰よりも知っているからだ。「中距離支援は決して近接戦闘より安全ではないということ。持ち場から退がりも進みもしない胆力が大切なのは技術が進んだ今も変わらない。その事を今の若い人たちにもわかってほしい。」手入れの行き届いた360ミリ砲は今日も鈍く輝く。
(2015年6月28日量産系抄より抜粋)


1/144 MSVモビルスーツバリエーション ジムキャノン

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再販してたので買ってきちゃった