カプセルホテルに到着したのも束の間、暗いうちにホテルをエクソダス。ぶっちゃけ、僕の目当てのモノに関しては早くに出発する必要は無いのだが同行するK同僚の狙いのモノはなるべく早く行かねば手に入らないらしい。タクシー代を折半できるし、悠々と現地入りできるしまあいいかと僕も同行した。タクシーは築地を経由したようで、魚市場で見かけるバッテリーカー(だよね?)の大群が交差点を横切る風景を目の当たりにした。思わぬ観光が出来たのだ。タクの運ちゃんが「今日はコミックなんとかってやつですか?たいへんですねぇ〜」と声をかけてくれたのだが、定格出力に満たない早朝の脳髄では「ヒヒヒ↑、頑張ってきまス↓」と答えるのが精一杯、目的地に着くと不審者どもはそそくさとタクシーを降りたのだった。なのは&まどか、企業に憑かれている彼は西館に向かい、東方厨の僕は東へ。ふと思ったのだけれども数年前は開催日別の大まかなジャンル分けに加えて西の企業に東の同人といった区別があったのに最近はかなりごっちゃになってるのね。



去年みたいに話をしてくれる人が居ると嬉しいんだけどなぁ〜と期待したのだが、周りは仲間連ればかりっ・・・!圧倒的孤独感っ・・・!ぱっと周りを見ても若いコが多い感じだなぁ。俺もそろそろロートルか・・・。(←言うほどそうも思ってない辺りがアレですね)



最大の救いは太陽が雲で隠れてくれたおかげで日の出から入場までの間にローストポークにならずに済んだ事だ。後で蒸し焼きになるのはまた別のお話。
 今年も最終的な待機位置は館内となった。位置は東3の近くの通路、会場内で拍手をすることが出来た。10時になると同時に東123を横断する格好で会場の外まで誘導される。この時、開場に充満するほのかな印刷物の匂いがたまらない。誘導された後は自由に行動が出来る。地図を確認しつつ、三つのスペースを優先的に狙い、後は遊撃する!これが大まかなプランだ!
<<花火の中に突っ込むぞ!>>



あるぇ〜?
 一番に狙うサークルのスペースに向かうも・・・机の上に積まれた椅子、無数のチラシがスペースがもぬけの殻であることを語る「・・・!欠席?遅刻?何故いないんだ!地図の記入ミスかも?!」出鼻を挫かれたのに加え、周りの喧騒や手持ちの地図への不信感から冷静さと気力が抜けていくのが感じ取れる。戦争映画でみられる様な近くに爆弾が炸裂して耳鳴りとともに膝を崩して呆然としてしまうような・・・あんな感覚。しかし、ボーっとしている暇などない、一番が無いのならば次を狙うまで、橋頭堡の確保が俺の任務だ!現在地点の確認と弾(硬貨)の装填、手榴弾(紙幣)もいつでも使用可能!・・・などと脳内で一人戦争映画ごっこをしながら、KV軍曹は再び魔女の大釜にヘル・ダイブするのであった。


 なかなかおもしろい&かわいい絵柄の同人誌を描く人が居るのだが、その人はなんと干支一周分も年下(なんと現役の高校生 ヒューッ!)だと知った。若いのに素晴らしい。これからもドンドン僕から金を搾り取ってくれるような作品を描いておくんなまし!会場に行かないと分からん事もあるからイベント参加はやめられんよ。



こうして平和が訪れたに見えたが
 ある程度目的のものが手に入れば後は観光みたいなもんだ。そんな気分で東方の聖地とも言える上海アリスのブースを覗くも当然ながら完売。新作は委託されるからいいだろうとタカを括っていたが、「未知の花〜」が頒布されていた事を後で知る・・・貴重な秘封倶楽部、逃がした魚は大きいぞ。しかしこのスペースで原作者であるZUNさんを拝む事ができた。幻想郷の巫女の、魔法使いの、妖怪の起源を肉眼で目の当たりにするとさすがに感動を覚える。ありがたや〜ありがたや〜。



スタックした!
 14時くらいには開場を後にするはずが・・・駅に向かうたくさんの人の流れに圧倒され近くのベンチに擱坐してしまった。微妙に気候がいい事もあってしばらく人の流れを呆けて見ておりました。17時過ぎに腰を上げるのだけれども、人の流れが少なくなったからではなく、この時間になっても全く人が減らなかったので諦めたからなのです。この光景はビッグサイトから人間が次々ロールアウトされていくようにすら見える。



またあした〜
 2日目メインの僕のコミックマーケットはほぼ終わったも同然。3日目は優雅に過ごすつもりだったのだが・・・?


 帰りは国際展示場駅から新木場を経由して神田まで戻る事にした。ゆりかもめも悪くないんだけど、あの人の波を見た後だとちょっと頼りなく感じると言うか・・・。りんかい線で乗った車両は205系、言わずと知れた通勤・通学客を大量に吸い込んで一気に吐き出すのに長けた電車だ。通勤型電車ほどコミケに適した車両は無かろうもん。途中、新木場でディズニー帰りの客層と混ざるのがこのルートの恐ろしい所。アレな紙袋とネズミの紙袋が折り重なる。新木場−東京間ノ短キ区間ナレド、209系車内ノ重ク苦シキ空気、筆舌ニシ難シ。



12時間ぶりの食べ物
 京葉線ホームに程近いそば・うどん店に入った。冬に食べ忘れていたコロッケそばを食べる事にした。コロッケなんぞダシで崩壊するだろ・・・なんて思ってたけど、案外丈夫でした。関西人は色の濃いダシを敬遠するんだろ〜なんて思われてるかもしれませんが、僕はあんまし気にしません。うまかったら何でもいい感じ。9月に来る時は花巻そばって言うのを食べたいのだけれども、どこかおいしいお店は無いかしら?


しかし、東京駅の改札と京葉線乗り場の距離は下手な駅間より長いんじゃないか?移動の際は十字キーを洗濯ばさみではさんだままにしたくなるほど長い。