「ねぇバアさん、この終わらないプラモデルの『終わらない』ってどういう意味なんだい?」 「はい、『終わらない』という意味でございます」 訝しげに思いながらも、好奇心に負けた僕はそのキットを購入してしまったのだ・・・。

タミヤ/イタレリのM109(無印)が完成しないキットってわけじゃないよ!

イタレリのM109は乗り越えられる程度の苦労が散りばめられている楽しいキットです。道草がとても美味しいというか。一番目立つ砲身は丁寧に仕上げてやりたい。ただ、この砲の写真資料が案外見つからないんだよなぁ。砲身は新型に交換されがちだからかな?

制作された方ならわかると思いますが、ここまで削り込みましたよ。棒状のパーツが一体成型されているのが我慢ならなかったんです。灰色に見えるのは削りすぎた部分を修復するために貼り付けたプラ板です。かなり削ったのに、毛穴のような小さな穴が一箇所できた以外に穴があかなかったのは意外でした。

マズルの部分をどう処理して良いかかなり悩んだ。マズル内の仕切りにある段差がモールドなのか、消すべき段差つなぎ目なのか、疑心暗鬼になったのです。仕方ないので、他の大口径砲のマズルを参考にしつつ段差を埋めました。あと、マズル内はヤスリがけしにくいため、72cと73cを接着した後に接着面に垂直に切断し、内部のつなぎ目を消してから再接着する方法をとりました。仕切りより後ろの内部のつなぎ目は瞬間接着剤を流し込んで適当にごまかしました。かなり目立つので手間をかけた甲斐があります。

車体右側面14bはそのまま車体上面21bと組み合わせると段差ができる。21bの接着面を多めに削り込みつつ14bの接着面も少し削ってで調節しました。どちらの接着面をどれだけ削っていいかかなりハラハラする。


車体前面の15A、右端と左端のライトのつく部分は車体から浮くんですよ。そのまま組み合わせただけではどう頑張っても都合が付かないのだ。仕方ないので、写真のように車体本体にプラ材で糊代&ちょっと足りない部分を作ってやりました。この部分はメーカーの作例もかなり誤魔化してるし、そいうもんなんだろう。

機銃架はかなりごつい!どうしようかと思ったけどナイフで削り込んで、銃架の梁をプラ板で作り直してやるだけでかなり良くなりました。銃架の下の灰色部分は削り込んだ時にキューポラの円形が崩れた部分を修復したもの。




便利小物ですよ。100均ショップのセリアで見つけました。化粧品コーナーをうろつく勇気さえあれば見つけられるはず。鉄道模型パーツなら信号炎管や無線アンテナ、ガンプラならポリキャップやザクのパイプ程度の大きさの部品を保管するのにすごく良いのだ。袋のまま保管すると案外かさばるKATOのAssyパーツの仕分けに効果を発揮してくれるかも?

何がイイかって、フタが一箇所ずつ開くってことですよ。僕は「○○号出ろ、恩赦だ。」って言いながら蓋を開けてます。