去る11月10日まで開催されていた第60回正倉院展に行ってまいりました。

当然写真撮影はNG。1000年オーバーの宝物にフラッシュは火で炙るようなもんですし。
毎年テーマがあるそうで、今年は光明(こうみょう)皇后によって大仏に献納された宝物や皇族・貴族たちの献納品が中心とのことです。今年の目玉の一つは白瑠璃碗と呼ばれるガラス製の酒器です。現在のイランからもたらされたと言われるこの器ですが、状態の悪い出土品が多い中で唯一当時の原形を残した保存物だそうです。カットグラスの一種で、表面の切子は回転する砥石で削りだして作られたそうです。ここまで正確な精度はどうやって出したのでしょうか?もっとたくさん書きたいけど、僕の文章力では魅力が低下するのでこれ以上はやめときます。ただ、相当の歴史のある宝物を当時のまま伝える類稀な展覧会であることが惹きつける魅力なのだと思いました。奈良までいける人なら一回くらい行っても損は無いと思います。ただ、行くなら少し体力に余裕を持たせた方がいいかもしれません。仕事明けで2時間も見学したら、体がガクガクになってしまいました。