以前分解したトミックスEF15をさらに分解。走らないわけじゃないのですが、指で押してやらないと走らないときがたまにあります。そのために走行性能の向上を図りました。

重りの金属ブロックは台車からの電気をモーターに伝える導線も兼ねた男らしい設計になっております。中央には絶縁と金属ブロックの接続を兼ねたプラスチック製のスペーサーが挟まれています。茶色い四角の部品が前照灯の基盤です。電球も今流行のLEDではなく普通の電球なので光の色は当然素晴らしい。走行音は今の最新鋭の動力に比べかなり激しいですが、それがまた雰囲気を良くしてくれるような気がします。

ユニット上部にあるネジを外せば簡単に開けます。金属ブロック中央にあるのがモーター。モーターから左右に伸びているのがウォームギア

そのウォームギアの回転力を写真下の台車のギアが車輪に伝えます。そのギアを挟むようにして伸びている銅色のスプリングが車輪から伝えられる電気をモーターに送ります。実に分かりやすい構造をしてます。このスプリングと金属ブロックの接点をシンナーでよく磨いてやります。ギア部分には恐らく今では売っていないであろうタミヤのセラミックグリスを適量塗りました。

結果、走行性能はすごく良くなりました。指で押してやらなくても余裕で動く!ちょっとグリスが多すぎたので拭いておいてやらないと。

今度は車体の塗装だ。元の塗装はガソリン水抜き剤で塗装を落とし、パーティングラインはヤスリで取り除いてやりました。しかし、この機関車の屋根の塗装はどうなってるのかいまだによく分からないです。

今回は缶スプレーの技術向上も兼ねて、白いサーフェイサーと塗料でメインの色をつけようと思います。まずは白いサーフェイサーでヤスリキズを消し、白くすることで発色を良くします。

GMのカラースプレーぶどう2号で塗装。どう見ても茶色ですが、国鉄の定める標準色の呼び名は「ぶどう色」です。今では滅多に見られない国鉄を代表する色です。
結果
 缶スプレーの塗装が下手だったこともありサーフェイサーの時点で車体の表面が円滑にならず、つや消しのようなボコボコとした表面になってしまいました。再塗装するほどの気力が無いので、表記類の転写を終わらせたあとの表面コート&コンパウンド磨きで再起を図りたいです。だた、下地を白くした効果は出ているようで、ぶどう2号の性能を所定どおり発揮してくれています。結論としては黒いボディを改造をしたときの塗装はサーフェイサーを使わずに目の細かいヤスリで丁寧に仕上げ、白〜ライトグレー位の色で下地を作り、塗装すれば良いということだと思います。つまりGMキットの基本的な塗り方と同じですね・・・。歴史に学ばない筆者なのでした。

追記
やっぱ納得いかなかったのでIPA漬けにしました。 消したつもりだった段差まで目立っていたこともあります。今度こそ!

おまけ

今回塗装するにあたって、このようなホルダーを作ってみました。ひょっとして既に周知の物かもしれませんが、その時は生暖かい目で見守ってあげてください。

KATOの車両ケースに付属してあるスペーサーです。車両を収納するときは不用品になりますが、このスポンジは使い方次第でかなり便利な物になります。今回はこれを適当な大きさにカットします。

これに鉛筆状に削った割り箸をねじ込む。色がそれっぽいですが、ポッキーじゃないですよ。これで完成!あとは色をつけたい車両の下側から差し込んで色をつけてやればいいのです。

実はこのEF15は一回床に落としてしまったため、運転室の横の窓のヒサシをへこましてしまったという経緯があるのです。そのため、修理のために分解、車体修繕、再塗装、ついでに動力ユニット整備などをやっているというわけなのです。

Nゲージ車両 EF15 2116

Nゲージ車両 EF15 2116

相当ベテランの模型です。当然、僕が今やってるような分解、再塗装なんてする必要は全くありません。デッキ付き電気機関車は魅力的ですよ!