かれこれ人生の半分以上ガンプラと付き合っていることになります。その間にガンプラは成長を続け、今でもその進化は止まりません。

仮組中のアルケーガンダム。同じ00シリーズのエクシアより進化している。
このアルケーガンダム一つをとっても、シリーズ初期のガンダムエクシア(とは言っても、エクシアですら二年も前じゃない)から大きく改良されていることが伺えます。大きな所では、塗装に難があると言われているABS製パーツを完全に排除し、新型ポリキャップでスタイルと可動を両立させている点。小さな所では切り出した部品のゲートの部分が今まで以上に目立たない部分に来るように徹底されている事やGNドライブのクリアーパーツが若干やわらかい素材で作られ、切り出したときにひびが入りにくくなっている点(ビームサーベルと共通パーツという事もあるのでしょうが)など、探し出したらキリがありません。
 かつての「塗装・接着当たり前!きれいな完成品が作れるのはプロ並の人だけ!」だったのが、とりあえずニッパーがあればだれでもTVにでてくるガンダムが出来ちゃうっていうのは驚嘆すべき事です。
 立体物を入手する手段としては近年の完成品モデルの方が支持されるはずなのに、なぜ、組み立てという手間のかかるガンプラが存続しているんだろう?と思うことがあります。実際、コードギアスの立体物に関してはプラモデルシリーズが打ち切りに近い状態なのに対し、オフシュートと呼ばれる完成品シリーズはグラスゴーが製品化されるほどの充実したラインナップです。Nゲージの世界でも、GMのプラキットを組み立て、改造して自分の欲しい車両を手に入れるというジャンルとして確立していましたが、今ではメーカーが認めるほど(GMの近年のラインナップを見てもらえれば・・・)のマイナージャンルとなってしまいました。
 それでもガンプラが存続しているのは、単に立体物が欲しいのではなく、「ガンダムの立体物はプラモデルでなくてはならない。」という価値観がガンダムの立体物というジャンルで根強いからなのかなぁと思った。そうとでも考えなきゃ、とうの昔にガンプラは廃れていて不思議じゃない。もちろん、存続しているのはバンダイさんの日々の研究の賜物である事はいうまでも無く。