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Tomixのビスタカーは古い製品のため、先頭車にTNカプラーをつけるためには改造が必要となります。近鉄車両は併結が魅力の一つなので、このビスタカーにTNカプラーを取り付ける加工記事が多く見られます。ひょっとしたら既に実践されている方法なのかもしれませんが、調べた所では見当たらない方法だったので良ければ見ていってください。
また加工に関しては自己責任で行うようにお願いします。
TomixのTNカプラー。電連付き密着連結器のグレーです。
これを分解し、連結器本体と連結器受けだけ使用します。分解方法は当ブログの223系連結器の項目を参考にして下さい。
GMのドローバー対応スカートです。二個で500円。足元見てやがる。
このような状態で販売されています。
この写真はドローバーを取り付ける連結器受け部品を取り外した状態です。この連結器受けの部品の取り外し方法はTNカプラーの分解方法と同じです。TNカプラーと違い、固い素材なので連結器受けの部品を外す時に勢い余ってスカートを破損しないように気をつけてください。
ばらした状態 左の三つがTNカプラー、右の二つがGMスカート
左からTNカプラーのマウント部、連結器受け、連結器本体そしてGMスカート本体、ドローバー対応連結器受けです。赤文字の部品だけ使用します。
合☆体
無改造で合体できます。スカートの前側から連結器本体を通してから連結器受けをはめ込むとうまく行きます。連結器受けと連結器本体を組んだ状態で連結器の先端をスカートの通そうとしても電連部分がスカートに引っかかってうまく行きません。
ビスタカー本体です。僕のビスタカーは前回生産分のものです。
車体と床板を外す時にテールライトプリズムや銅版を破損したり無くさないように気をつけて分解してください。元々取り付けられているスカートは簡単に取り外せます。取り外すと元のスカートがあった部分が一段へこんでいるのが分かります。このへこみにスカートパーツを合わせて装着するんですね。
スカートをへこみに合わせて加工します。
赤く示した部分をカットします。現物を見て加工するのが一番良いです。カットした部分はギザギザになっているのでヤスリで成型します。
左:加工後 右:加工前
今回も取り付けは両面テープなのさー。
両面テープで十分な強度が得られます。また、このスカートのパーツは恐らくABSなので接着も可能だと思います。しかし、メンテナンスの事を考えれば取り外し可能なようにしたほうが良いと思います。
ここで問題が
スカートパーツの前面の辺が床板の辺の長さに比べて出っ張ります。この出っ張りのおかげで車体を取り付けることが出来ません。そのため、現物合わせでスカートパーツの前面の辺を削ってやります。
前面の辺ってどこよ?
この赤く示した部分です。この部分と車体の同じ位置に来る部分が面一になれば車体はハマります。
ちょっと分かりにくいけど、スカートの後ろの部分です。
カットした部分がギザギザのままだと、スカートパーツの出っ張りの原因のとなるので、ヤスリでキレイにしておきます。(赤く示した部分です)削りすぎると連結器受けの爪を固定する穴にまで影響が出るので注意してください。連結器受けから後ろに伸びる出っ張りはカットしないように注意!
そして車体取り付け。電連二段なのはご愛嬌。
しかし併結する車両を持っていないという結論に至る。トホホ・・・。
このGMスカートはとても優秀だと思います。鉄コレ1200系のTNカプラー化もこのスカートで行けちゃうんじゃないだろうか?
今回の改造の良い所。
ビスタカー本体に加工していない。
GMの分売品スカートを使用しているため、ビスタカー付属のスカートを加工するよりも部品が破損した時のリスクが低い。
TNカプラー取り付け穴を開ける工作をしなくて良い。(個人的にとても難しいい工作だと思います)
悪い所。
GMストアーが近所に無いとスカート分売品を手に入れるのが難しい。
最後に書いたスカートパーツ前面の辺に関する加工は工作慣れが必要。
スカート二個で500円もすんの?という気がしないでも無い。