鉄道ファンが列車止める JR関西本線
http://sankei.jp.msn.com/affairs/disaster/100214/dst1002141428005-n1.htm

 僕は大和路線の王寺からの職場のある奈良の間を通勤に使用しております。いつもは通勤列車ばかりが走る路線ですが、今日は団体列車「あすが」が走るとの事で駅はいつもよりも賑わいを見せている様子でした。今日は昼前くらいに退勤する日だったので、帰宅途中にでも見れたら良いかなと思って奈良駅に行くと、奈良から大阪方面に向かう普通も大和路快速も運転取りやめの表示が出ている様子。駅員さんに話を伺うと線路に人が立ち入ったために運転を取りやめているとの事。20分ほどホームで待って、後続の快速で帰宅しました。人立ち入りに珍しい団体列車、ピンと来る物はあっても「先入観で物を考えちゃいけないな」と思っておりましたが、残念ながら直感の方が当たってしまいました。「いい写真がとりたい!」「いい場所を陣取りたい!」という気持ちは分からないでも無いですが、自分以外の人に対する思いやりと言う物を持ち合わせていないと趣味は続かないと思うのだ。
 「思いやりとは想像力だ」と教えてくれた人がいるのですが今回の事件でその言葉の意味を反芻してしまいました。線路に立ち入れば、当然電車は安全のために非常停止する、乗務員や乗客に迷惑が掛かる。安全確保の間は近辺の電車は全て止まるのでダイヤは乱れ、駅で列車を待つお客さんもイヤな思いをするし、踏み切りが閉まりっぱなしになってしまうために影響は車に乗る人等の直接鉄道に関係の無い人にも波及する。場合によっては、今回のように警察に通報され注意される事になり、自分の家族にまで迷惑が掛かる。今回は死傷者もなかったので良かったと思いますが、自分が命を落とした可能性だって大きい。ちょっと想像するだけでもこれだけの事が出てきます。
 少し思いやりを持っていれば、ほかの人に迷惑が掛からないし、周りからも趣味に理解が得られ趣味を堂々と謳歌できる、自分の命を守る事にもなる。それが出来なければ、この趣味の寿命はここまでだったのだなと思えばいい。人にをかけた思いやりは最後には自分に帰ってくるのだなと心からそう思う吉宗であった。


何とか王寺駅で遭遇できたので、頑張って王寺駅橋上から撮影。ほとんど201系とDD51しか写ってねーじゃねーか!
 この時もホームの柵を超えて関係者以外立ち入りが出来ない敷地進入した人がいた模様。あんたも好きねぇ。