フェスタから二日も待たずにまた日本橋にやってきました。帰巣本能かもしれない。でも今日はちょっと趣向を変えてみました。
 僕はJRの新今宮駅から徒歩で日本橋まで行き来するのを通例としています。その途上で阪堺電車の終着駅の一つである恵美須町駅があります。今日はこの恵美須町駅の停車している電車にフラリと乗ってしまったのです。


阪堺電気軌道のモ161型
 普段から走っている姿は見ていたものの、利用する機会がありませんでした。しかし、今日は乗りたい衝動が抑えられず乗車!結果、200円かけて目的地とは逆方向に向かうことに。木製板張りの床から溢れる「ウォーン!」と唸る駆動音と振動がたまらない!その心地よい音を聞いて、僕は鉄道車両の中で電車が一番好きなのだなと再認識しました。

屋根縁部
 ガイコツ型テールライトに外付けヘッドライト、ステップや木製窓枠をまとった様は戦前型旧型国電を彷彿とさせます。

それもそのはず、この電車は昭和3年製造!
昭和3年と言うと・・・1928年か。
http://ja.wikipedia.org/wiki/1928%E5%B9%B4 ウィキペディア1928年の項
 世の中が世界大戦に向けてキナ臭い雰囲気になりつつある時代に生まれています。今年で82歳、ここまで古いと話しかければ昔話くらい喋ってくれそうな雰囲気だ。蒸気機関車で有名なD51や僕の大好きな52系流電よりも古いと思うと感慨深いなぁ。陳腐な言葉ですがまさにタイムスリップしたかのような気分になります。

運転台周り
 とてもシンプルな運転台周り。客室と運転台を仕切る板が無く、バスに近い印象を与えます。ワンマン運行のための運賃箱や停車スイッチがよりバスに似た印象を与えているのだと思います。

今池駅で下車。
 これ以上乗っていると日本橋へ戻れなくなるので、仕方なく恵美須町駅から二駅目の今池駅で下車しました。クーラーを搭載していないこの車両は夏季になると運用が減るそうです。近いうちにフリー切符で乗り倒ししたいなー。この駆動音はずっと聞いててもいいな。


唸れ!ツリカケモーター! ウォーン!