寮の同じ部屋の相方が本を薦めてくれる。その推薦図書にはハズレが無い。彼はすべてにおいてセンスがズバ抜けている。この会社に埋もれさせるには余りに惜しい逸材。

ジョン・ウォーターズの悪趣味映画作法

ジョン・ウォーターズの悪趣味映画作法

お下劣映画はかくあるべき
 著者の監督作品を交えながらお下劣映画のあるべき姿や半生を綴ったエッセイ集。代表作のピンクフラミンゴの裏話と幼年期のウォーターズの嗜好がお気に入りのエピソードだ。

増量・誰も知らない名言集 (幻冬舎文庫)

増量・誰も知らない名言集 (幻冬舎文庫)

ここでいいからっ!
 これは彼の知り合いからの又貸ししてもらった本。著者のリリー・フランキーが出会った人々がひり出した『名言』をまとめた短編集。1エピソードにつき数ページなのでとっても読みやすい。心を打つ名言は怒りや悲しみ、喜びが渾然一体となって、ため息と共にゲロされる物なのだなぁと思いました。



 二つに共通するのは極めて下ネタだということ。ただ単に下品と言う意味で捉えられたり、敬遠されがちな「下ネタ」ですが、人がある種の必死さを発揮した時や物事の根幹に迫った時に「下ネタ」な部分は切っても切り離せない物なのだと思うよ。よくある例を挙げると、通勤・通学中にウンコ我慢してる時。社会的メンツと括約筋の限界の狭間にドラマ、果てにパッションを見いだした人だって多いはず。(毎朝、望まぬパッションをしている人も多いだろうが)そんなわけで、キレイな部分だけ並べ立てた物って人間味が無いと言うか不自然と言うか、面白みにかけると思うのだ。下にカレーの画像出してるのにウンコの話してしもうたわ。あーあ!